【あらすじ】
■歴史像が、いかに人為的に作られるかを問う1冊
・ヒトラーによる独裁体制強化と戦争準備に反対していた。
・反ユダヤ主義は、ナチスのみによって強引に推し進められた。
・対ソ戦やバルカン戦で残虐行為は、国防軍は反対したが、ナチスが強引に推し進めた。
・素人のヒトラーが軍事面に干渉したために敗れた。
こう主張してドイツ国防軍や参謀本部は、ナチスの被害者として名誉を守った。
しかし、これらの主張はどれも正しくはない。
「国防軍潔白神話」が、どのような過程を経て人為的に作り上げられたを検証する。
この神話は、戦犯訴追を逃れたい元軍人の足掻きだけでつくられたものではなく、西ドイツ政府や国民、英米など西側諸国、ソ連の利害が複雑にからみあって“人為的に”生み出されたものであった。
■ドイツの戦後処理は誠実といえるのか?
日本の戦後処理のあり方を批判する内外の論者が必ず持ち出す例が、
「戦後のドイツはは徹底して非ナチス化を実行した、それに引き換え日本は‥…」
というものである。
しかし、この説はきわめて一面的と言わざるを得ない。
日本人にはそぐわない考え方だが、国際政治では真実だけがすべてではないことがわかる。
メーカー名 | パンダ・パブリッシング |
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作家名 | 守屋純 |
発行日 | 2018/01/25 |
版型・メディア | A5 |
総ページ数・CG数・曲数 | 120 |
作品種別 | 一般向け |