【あらすじ】
「アドミラル・ヤマモト」を謀殺せよ! 米軍の暗号解読によりすべてを掌握されていた前線視察の動向、その死は日本海軍に衝撃をあたえた──生存者の証言、日米史料を駆使して描いた苛酷な航空戦の全貌。 日本軍のガダルカナル島撤収後、練度の高い空母搭載機の陸上転用作戦で起死回生を狙う山本五十六連合艦隊司令長官。再編成間もない瑞鶴飛行隊も航空撃滅戦に参加、自らも士気を鼓舞しようと最前線に進出する。一方、山本を〝日本海軍随一の傑出した人物〟とみなしていた米軍は、亡き者にするべく謀殺を画策した。