黒い蜻蛉の丘でもう一度

～ストーリー～

都会から離れた片田舎。
地元の有力者の家系である伏木(ふしき)家に生まれた憂(ゆう)。
幼い日に、事故に遭い死んでいく両親を目にして、逃げ出してしまう。
それから8年、明るく振舞い、努めて忘れようとしていた。
しかし、未だに過去の事故を引きずり、記憶から逃げ、耐え続ける毎日を送っていた。

そんな日々は、記憶の人との出会いによって、終わりを迎える。

幼い頃に一緒に遊んでいた女の子、眞澄(ますみ)。

離れ離れになっていた、唯一の家族であり妹、藍(あい)。

彼女達との再会は、憂を、彼女自身を、少しずつ変えていく。

～キャラクター紹介～

・伏木 憂 (ふしき ゆう)
本作の主人公。両親とは事故で死別。現在は両親といた家に住んでいる。事故のショックで入院しており、一年ダブっているが、周りはあまり知らない。普段は明るく振舞っているが、事故による傷に悩まされている。

・伏木 藍 (ふしき あい)
本作のヒロインで、主人公の妹。わがままで乱暴な性格。事故後、主人公とは異なり、親の実家に住んでいる。そのため久しく会っていなかったが、両親の墓参りに訪れた際、再会する。とある理由により、主人公を憎んでいるようだが……。

・富河 眞澄 (とがわ ますみ)
主人公の先輩で幼馴染、だったが、主人公の事故後、連絡を取っていなかった。主人公とは、体育大会の役員になったことで再会する。おっとりした口調とやさしく社交的な性格から、人に好かれる。主人公には特に積極的に接し、世話を焼いてくるが、時折激しい感情を見せることも。

・待鳥 音子 (まちどり ねこ)
主人公のクラスメイト。二学期の初めに転入してくる。留学生で、クォーター。一年間外国で過ごしていたため、主人公達より一歳年上。ハキハキ物を言い、リーダーシップもあるため、クラスでは一目置かれる姉御肌。また、お茶目な面もあり、以外にも少女趣味。何故か主人公に興味を持ち、つるんでいる。

・氷山 甲治 (ひやま こうじ)
主人公のクラスメイト。三度の飯より不思議が好きな、不思議男。不思議を追い求める余り、突拍子もない行動に出る。そのため、学校側には目をつけられている。また、それを差し引いてもどうしようもないほどの馬鹿。


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