本書は『英国メイドの世界』で主に扱った「19~20世紀前半までの間に英国社会に広がったメイド雇用」がどのように衰退を迎えて表舞台から消え去ったかを解説する前半と、「家事労働者」へと名を変えた「家事使用人」の仕事が、「1980年代以降に形を変えて復活して現代に繋がる」要素を描く後半とで構成しています。
この両テーマは本来、『英国メイドの世界』に載るはずでしたが、本のバランスを崩さない形で私がまとめられず、掲載を行いませんでした。ある意味、映画を見終わってスタッフロールを見ていたら、次の作品がいつの間にか始まって、見ていた作品の余韻を消してしまう、という形でした。そこで今回、同人誌の形で書き直しと資料の増強を行い、独立した一冊として仕上げました。
これまでに刊行した同人誌シリーズの位置づけとしては、「家事使用人」を扱ってきた『ヴィクトリア朝の暮らし』シリーズ「使用人パート」完結編です。
サークル名 | SPQR (作品数:13) |
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作家名 | 久我真樹 |
ジャンル | 評論 , 資料 |
発行日 | 2011/08/14 |
版型・メディア | A5 |
総ページ数・CG数・曲数 | 148 |
作品種別 | 一般向け |