【本作品は同人誌となります】
俺はある夏の暑い日、仕事帰りに普段は寄らないレンタルビデオ店に立ち寄った。
今晩のオカズを物色するためだ。
その店で、俺はアダルトビデオに釘付けとなった。
パッケージを見つめるうちに、○年前の暑い夏の事を思い出した。
田崎みどりが俺たちのクラスに転籍してきたのは初夏の事であった。
田崎さんは県内でも有名なX学園からの転籍だと担任は紹介した。
父が経営する会社が事業失敗で家計が悪化し転籍したと友人の津久井に教えられた。
彼女は元X学園とは思えぬ人当たりの良い性格のために、
瞬く間にクラス男子全員の憧れの的となった。
田崎さんの隣の席になった俺は、ノートを貸した事から彼女と仲良くなり、
モテなかった俺にもようやく話の合う女子と出会えた、と思った。
いつのまにか俺の中で田崎さんへの想いが日増しに強くなって行った。
一学期の最終日、俺は田崎さんと一緒に帰る事になった。
彼女が俺に話したい事があるというのだ。
田崎さんは父親の経営する会社に、津久井の父が支援をしてくれると言った。
田崎さんは何故か津久井に対して不信感を抱いているようだった。
夏休みが始まった。
受験勉強の日々であった。お盆を目前に控えたある日、俺の家の電話が鳴った。
田崎さんだった。田崎さんは俺を映画に誘ってきた。俺は誘いに迷う事なく乗った。
田崎さんはちょっと大人びた雰囲気だった。
俺は戸惑いながらも彼女と映画を楽しんだ。
帰り際、もう一箇所行きたい所があると彼女は言った。
田崎さんが行きたい場所はラブホテルだった。
シャワーから出てきた田崎さんはホテルに誘った理由をお願いがあるためだと言った。
そしてその前に聞いて欲しいと言って、
津久井の父親が田崎さんの会社を支援した本当の理由を、
夏休みに津久井との間に起こったとんでもない出来事を語り始めた。
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