少女の絶叫が食堂に響き渡る。遊馬は思わず耳を塞いだ。叫びに共鳴するようにホールをゆらす振動音。突然シャンデリアの明かりが消え、ストロボのような光の中に、恐怖に顔を歪めた中年男性が浮遊していた……。大富豪、瀧沼深一郎の遺した屋敷「白夜館」。遺産を受け継ぐために、四人の子息女は窓ひとつない奇妙な屋敷に篭もる。それを取材するオカルト新聞記者・天瑞遊馬と聖麻衣子は、超能力により起こる奇怪な連続殺人事件に挑む……。猟奇か、科学か、超能力か。殺人の手段とは? そして謎の遺産の正体は?
終戦間もない昭和29年の東京を舞台に繰り広げられる、新感覚オカルト冒険ミステリ『東京タブロイド』第2弾。
●水城正太郎(みずき・しょうたろう)
1971年東京生まれ。有限会社ホビー・データ勤務を経て『東京タブロイド』で作家デビュー。ライトノベルを中心に執筆。著作に『いちばんうしろの大魔王』等。アニメ『戦国コレクション』にて脚本を金澤慎太郎の名義で執筆。オカルトとルアーフィッシングを愛好。
出版社 | アドレナライズ |
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シリーズ | 東京タブロイド |
作家名 |
水城 正太郎/しのざき あきら 水城正太郎 , しのざきあきら |
作品種別 | 一般向け |
動作環境 | Windows/Mac/iOS/Android |