元庶民のベルタは、姉を死に追いやった麻薬の根絶を誓い、プラトルボ学園で情報を集めていた。
そんな中、ベルタの良き理解者であるマルガレータの妹、ガブリエーレから贈られたお香「ノイギーア」に、自身の姉が関わった麻薬が混入していることに気づく。
ベルタは、姉を陥れたバックリーン伯爵を失脚させたものの、麻薬の脅威がまだ終わっていないことを痛感し、再び怒りを燃やす。
その後ベルタは学園内でノイギーアの調査を開始する。
自分の鼻を頼りに体当たりで聞き込みを行い、上級生が下級生にノイギーアを売りつけていること、そしてその生産地がヘットナー領であると突き止める。
ベルタはヘットナー子爵令息ディルクに協力を仰ぎ、麻薬組織に近づこうとするが、逆に誘拐されてしまい――。
孤独な復讐劇からはじまったベルタと、彼女を支える令嬢令息たちのスリリング・ラブミステリー第三弾!